客席上終身雇用

140文字じゃ足りないこと

2017春の備忘録〜STAGE

このたび、怒涛の現場ウィークを駆け抜けました!生き抜きました!お疲れ様でしたー!


そしてまだまだ肌寒い4月1日をもって、私の春が終わりましたことをご報告致します。


名古屋まで夜行バス遠征かまして初日ガイシ入らせてもらって、残りは大阪3日間、2日目の2部だけパスして計5公演。

各公演ごとに感じたこと気づいたこと、MCやら演出変更点、アクシデントなんかのメモを残してて、せっかくだからそれも此処に残せたらなんて思ってるんだけど、さすがにネタバレの度が過ぎてしまうのでそれはオーラス終わったら一斉投下しようかなあ、と。
誰も見てないとは思うけどさ、誰が見てるか分からないから。それがインターネットさ。


だから今回は、ツアー週間にツイッターで暴れ回った140字たちをまとめつつ、このツアー全体の大きい感想を書けたらなと思ってページを開いた所存でございます。


長文に取り掛かるの久々ー!緊張!楽しい!書くぞ!好きなだけ!


~~~~~

今のSexy Zoneの表現の幅をまじまじと見せつけられた、野心も見えて挑戦的なのに、優しさに溢れたハートフルな空間でした。

序盤・中盤・終盤の区切りが良い意味で分からなくて、本当に濃いのにあっという間。本当に。

きっと風磨くんが誰よりも1番ずっとSexy Zoneを外側と内側・主観と客観の両方から見ていたからこそ、誰よりもSexy Zoneの強みと弱みを知っていたのかな。
そんな風磨くんが先頭に立ったからこそ作れた今回のステージ。

確かに「コンサート=ファンとのコミュニケーションの場」であることには間違いないけど、それがいつの間にか「コンサート=ファンと馴れ合う場所」だとこちら側が誤認識してしまうのは良くないなあ〜と思っていて。

私も自分が嵐で培ったコンサートに対する自意識は座席構成やファンサよりもコンセプト、曲目やパフォーマンス重視派だと思ってるし
(嵐だから、というのもあったからっていうのに今回セクゾ入って気付いたけど)
これからもそうでありたいなあ〜。見られたい、じゃなくて見たい、魅せられたいであるべきだと。

だからこの「魅せる」ことに特化した思い切ったステージ構成に、また別のコンセプトがあるように汲めてしまって1人感動しちゃって。いつか来たるドーム公演を予感させてくれる素敵なステージでした。

だからアリーナ構成がどうとかファンサがどうとかこの期に及んでグズグズ言うファンなんて居ないはずだと思うし、居たとしても気にしなくていいよ。兄貴の言葉を借りるなら、外野の言葉はシカトする!Ha!Ha!っつってね。

それなりに色々なジャニーズのコンサートを色々な媒体から目にしてきたけど、中でも今回のSexy Zoneの男気と挑戦には脱帽しました。本当に。

演出や内容もツアーが全部終わってからちゃんと書き残したいからサラッとしか触れられないけど、各所で嵐の匂いがする…!という感想に出会いました。
私もOPからひしひしと感じていたので勝手にとても嬉しくなってしまいました。

それは私が"櫻井翔くんを慕い、嵐に憧れてきた"菊池風磨くんを好きになったことも大きな理由の一つだけど、別に風磨くんがこのコンサートの構成・演出面で嵐の真似っこをしたから嬉しいとかじゃなくて。

世間の多くの人が思うジャニーズが、イコールSexy Zoneであるとしたら、主役はジャニーズであって俺たちじゃない。そこをSexy Zoneだからカッコいい、かわいいって方向に俺はしていきたい。

今までとは違う一面をただ見せるものにするつもりはない。俺が俯瞰で見たSexy Zoneの良さを、メンバーの意見を取りまとめながら、理想とする形にも近い、"らしさ"を目指すよ。
(ジョンカラ vol.29)


アイドルとしてのSexy Zoneをどうやって表現してみせようか工夫を凝らして、風磨くんの理想のSexy Zone"らしさ"を追求した結果がこれだってことが本当に嬉しかった。

サマパラで真っ直ぐな目をしながら言ったSexy Zoneになりたい」って言葉を思い出しながら、これが風磨くんのなりたかったSexy Zoneだったらいいなと思いました。私も大好きだから。


(サマーパラダイス風 are you?症候群が慢性化してます、すみません)

だけどやっぱり、5人並んで歌うその姿に、どうしても重ねてしまうものがありました。

「5×10」(2009.作詞:嵐)
「STAGE」(2016.作詞:Sexy Zone


嵐は10周年、Sexy Zoneは5周年。
どちらも5人で作詞して、作詞クレジットはグループ名。

「先の山は風で越える飛べる」
「赤い薔薇に誓う」
どちらも結成当初不満を持っていたグループ名やコンセプトに、時を経て確かな誇りと責任を持ったことを暗示させてくれる歌詞。

「体中に風を集めた僕ら」
「回すんだろ?この手で この地球を」
グループ名でもある少し異端なデビュー曲を片手に、がむしゃらに走り続けたその年月を感じさせる歌詞。

Sexy Zoneに今まで立ちはだかった壁は、当時は外様だった私でも分かるぐらいに大きかったと思います。
それを乗り越えたのはメンバー5人もそうだけど、ファンだって同じ。
その頃に戻ってその頃から応援したいか、と言われたら素直には頷けないほどに複雑な気持ちを、毎日抱えながらそれでも5人に夢見て応援し続けたファンの方々にとって5人で歌うあの曲ほど、その全てが報われるものって無いんじゃないかなと思います。

大人たちの決めごとに納得がいかないことも多々あっただろうし、私には到底想像もつかないほどの不安も葛藤も悔しさも嫉みもあったと思います。
それでも、5年間でそんなあれこれを越えた今、5人が口を揃えて
「それぞれが成長できた必要な期間だった」「今のSexy Zoneが最高」
と言ってくれることは絶対的に確かで、そうやって磨き上げられた個々の個性を個々で発揮するんじゃなくてうまく5人で調和させた、5人の強い色がふんだんに散りばめられた本当に素晴らしいコンサートでした。

(嵐も今回重ねられる沢山のパフォーマンスを見せるのにもっと時間が掛かっているし、純粋に本当に凄いなと思います。)


いつまでも私の原点であって、忘れられない懐かしいあの頃の気持ちを思い出させてくれて。
リバイバルしたような、見ることの出来なかった頃の嵐を見ているような、そんな疑似体験の気持ちでSexy Zoneを見ています。
いつまでたっても嵐兄さんに影を重ねられて嫌かもしれないけど、Sexy Zoneにはいつか私の中で唯一無二のその存在を超えて欲しい、きっと超えてくれるという期待があって。
その期待がより確かなものになりました。


そして、挨拶時にペンラをメンバーカラーに変えるファンに向かってお礼を言ってくれた風磨くん、あれだけ圧巻の魅せるステージを作ったあとにも関わらず、私のなかじゃ嵐で見慣れた些細な当たり前に対して、新鮮味を持って素朴に喜んで感謝する姿に何よりやられてしまって。
風磨くんが紫に染まる会場を感極まりながらじっくり眺めて「ありがとう」って言ってくれたとき、「誰かを応援するって良いなあ」って当たり前の根底にある気持ちを再確認しました。



あと本当毎度の超個人的見解だから気にしないで欲しいんだけど、今ツアー特に初日に露骨過ぎるほどに感じたしレポでも死ぬほど回ってきたふまけんでの絡み(風磨くん先行)
ここの括弧内が重要で。

以前の「ふまけん=険悪」って特異なブランドを確立させた最大要因を握る反抗期拗らせアイドル菊池風磨くんが、反抗期終了報告を終えてこうして大勢のファンの前で健人くんへの愛情をダダ漏れさせてることを「ハイ!イライラしてた時期お終い!」って意味だけで取ることが出来なくて。

もしかして、直接言葉にはできないファンと健人くんへの「今までごめんね」「もう心配いらないよ」っていう彼なりの暗示なのかなあと。

テレビ誌の嵐のアユハピレポのインタビューで答えてた通り翔潤の絡みにファンと同じ温度で沸いた風磨くんなら、コンサートって空間での自分と健人くんとのやり取り1つが ファンにどれだけの想いをもたらすかってことを知ってるはずだから。

ま、まあいつもの妄想範囲内なんだけどね、勝手に思い込んで勝手に納得して勝手に感涙するやつだけどね、ただそういう風磨くんの天邪鬼なところが本当に好きで!!!!!!!!!!!!

「(当時自分の望んでいたグループのカラーではなかったSexy Zoneに対して)全然しっくりこなくて、受験も重なって、もうホントに色んなことにイライラしてて。要は反抗期だったんだろうね(笑)
それを気を遣って隠そうともあえてしてなかったから、メンバーにはホント申し訳なかった…って今は素直に謝れる。」
(ツアーパンフレットより)

(昨年のハワイでの撮影)とにかく1日中笑ってたし、"うわ、楽しい!"って心の底から思った。5年前の菊池くんにぜひその様子を見せてあげたいって思う(笑)
きっと「うっそだ〜」って言うだろうな(笑)
(ツアーパンフレットより)

5年前4年前は全然連絡取らなかったメンバーと、誕生日以外のやつでいっつもグループ作って「サングラスでいいかな?」
5年前4年前の俺からしたら、気持ち悪い俺だなって(笑)
(大阪 3/31 挨拶より)


こうして、今まで取ってた距離と時間を少しずつ巻くように埋めるように、照れ臭そうに健人くんにSexy Zoneに歩み寄る今の風磨くんがいじらしくて。

1個違いとはいえ、今までの風磨くんとの距離を成長の過程と捉えてあげてただけに、顕著に分かるその変化が嬉しくて仕方ないお兄ちゃんの健人くんがどこまでも優しくて。

メンバーの成長とグループの成長がいかにシンクロしているかが分かります。
この2人の関係性、なんだか「ふまけん」って可愛い4文字じゃ足りない気がして安易に呼べないんだよなあ。





今回のツアー、私の長いオタク人生史上初のスパンと公演数で、それに対しての少しの後ろめたさのようなものが常にどこかにありました。
もうこれは今や可能不可能の話にもなってくるんだけど、やっぱり嵐のコンサートは年に一度、たった一度だから噛み締めるものが沢山あって。
デジ(2014)のアンコール、「キミの夢を見ていた」の"一度きりだから愛しくて"って歌詞にボロ泣きしたように。
だからそんな複雑な気持ちも抱えつつ迎えたこのツアーに入らせてもらったけど、「5回入ったから5回分良かった!」ってことは絶対になくって。
いつも同じところで興奮して感極まって、彼らのことが愛おしいなと思いました。
このコンサート体験はとても新鮮なものだったしドキドキワクワクで楽しかったけど、さっきも言った「一度きり」が少し恋しくなったな。やっぱり私にはそっちの方が合ってるような気がしました。

(って言いつつこれからどうなるかは分からないからこんな所でしか言えない)

私が俗に言う「リアコ」体質じゃないなと感じるのはそこで、コンサートに"会いたい!"っていう感情をぶつけることがあまり無いんです。
あ、善し悪しの話ではなく、私の場合です。

彼らの歴史を塗り替える瞬間を観に行くような気持ちで、その場に立ち会うことが目的で。
だから座席とかアリーナ構成にあまり興味が無いのかもしれない。

だってどこに座ってたって近くたって遠くたって、今自分は彼らのパフォーマンスを受ける射程圏内に居て、毎日必死に追いかけてる彼らのありったけの「今」を見せつけられてると思うと、震えませんか?

やっぱり私はいつだって全てにおいてナマモノな、コンサート って空間にいつまでも恋焦がれているんだなと痛感しました。


日々のオタク活動って義務感と使命感に追い回されて、テレビやラジオや雑誌やツイッターやまあ忙しいし消費を伴うしで、肝心の「好き」って根っこの気持ちを噛み締める余裕がなかなかなかったりする分、コンサートって当たり前だけど今目の前ある「好き」がダイレクトに来るから毎回そのサイズに打ちのめされて帰ってくるんですよね。苦しい。



……ダメ。ここにきて全っ然まとまらないことに気付く。そろそろ締めにかからねば。



これからSexy Zoneはどうなっていくんだろう、やっぱりいつまでも嵐兄さんに影を重ねてばかりじゃ居られないかもな、恐ろしいほどに楽しみだなあ。
いつか来るであろうその時、もっともっと大きな舞台に立つ5人と、5色に染まる会場を見てみたいと思いました。


大きくなってね、大きくなろうね。


Sexy Zone、最高の景色をありがとうございました。
あなた達の未来はきっととても明るい。
これからもっともっと、大きく夢描いていってください。それをひとつひとつ踏みしめるように叶えていく姿を、見せてください。


ツアー残りの公演も怪我やトラブルなく、無事に完走できますように。



コンサートの余韻に浸りながら、毎度切に思います。


ジャニオタって本当、幸せ者だなあ!